Barに行けば時々置いてあるモミの木のリキュール。
日本によく入っているのがこちら
アルザス リキュール.ド.サパン
(liqueur de sapin)
モミの新芽を浸漬、圧搾して作られる。
モミはマツ科モミ属の常緑針葉樹
モミと言えばクリスマスツリーが有名。ヨーロッパでは古来より薬用として使われてきた
日本、及び中国でも似たので松葉酒や松葉サイダーがある。
椵木の爽やかな新緑の香りが鹿山好き。
あまり詳しく情報がないliqueur de sapinを今日は深く掘り下げてみる。
去年、フランス、及びスイスにアブサン蒸留所巡りをしてきた
行ってきたのはフランスのアブサンの都であるポンタルリエ。
場所は
フランシュ=コンテ地域圏(Franche-Comté)
フランス東部、スイス国境に位置する地域でそこのポンタルリエの街がアブサンの都。
人口18000人程度の小さな街
街の入り口
ラベルにもなっている
これはエミルペルノ蒸留所の鹿山が好きなアブサン ヴューポンタルリエ
そして、
ポンタルリエはアブサンの都だけではなくモミの木リキュール(liqueur de sapin)の都でもあり、発祥地でもある
街のお土産屋さんにもアブサンと並んで様々なliqueur de sapinが売られている。
そんなアブサンと所縁の深いサパンリキュール。
歴史はと言うと、ポンタルリエにある
Distillerie Pierre Guy de Pontarlierが発祥とのこと
去年行ってきた
モミの新芽を乾燥中
創業は1890年
創業者のArmand Guy氏
もちろんアブサンを作る
1902年にサパンリキュールも発明し、製造、販売
後に1915年フランス国内でアブサンが製造禁止。
ポンタルリエではアペリティフとして飲まれていたアブサンの代用品としてサパンリキュールがアペリティフとして飲まれ広まったようだ。
因みにパスティスがアブサンの代用品として普及するのはもっと後。
製法は調べると細かいレベルでみんな違うが、ざっくりこんな感じ。
①モミの新芽を高純度のアルコールに抽出、圧搾、蒸留。
②別でモミの新芽を乾燥させておく
③ 、①の蒸留液に②を抽出し、カラーリング。ブランドによっては他ハーブも使い香りのバランスをとる。
④シロップで加水し、度数を30~40度に調整。
砂糖は1ℓあたり100g程度
以外にいけそうだ
しかしモミの新芽は春先だが、来年まで待てないのでとりあえず作ってみることにする。
はい どーん
僕のアブサン友達に山に入ってもらいモミを獲ってきてもらった
製作は次号に続く
素敵なサパン作ります
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