BenFiddichの店主鹿山です
Absintherie Celle à Guilloud蒸留所 右下写真
absinthe Herboriste蒸留所 右上写真
鹿山がabsintheに魅せられているのは
周知の事実であろう
ニガヨモギ畑を肥やし、フェンネル、アニス、ヒソップ、レモンバーム、ミント
absintheに纏わるものは何でも栽培している
【実家の兄貴の部屋を乾燥室に改装】
上記のボタニカルはabsintheにとっての
聖なる三草
absintheに魅せられること10数年
長年やってみたいと思っていたことが
実現となった
鹿児島に本拠地を置く
本坊酒造様との共闘でabsintheを
プロデュースさせてもらうこととなった。
きっかけは2016年に好意にさせて頂いてる
本坊酒造に務めてるTさんと
absinthe蒸留所めぐりに赴いたことがきっかけだ
【absintheの聖地 val-de-traver】左写真
鹿山は毎年、ここスイスのアブサンの聖地
val-de-traverに赴き学んでいる
本坊酒造様と同行し
これをきっかけに本坊酒造様から
お声を掛けてくださり
昨年
2018年夏からジャパニーズアブサンの
最初の製造プロジェクトは始まった。
レシピに関しては過去数多くの文献を以前より
読み漁っており今回はこのレシピを基に本坊酒造様に委託をさせて頂いた
J.FRITSCHさんによる1890年代の古本
【Fabrication Des Liqueurs】
いわゆるフランスにおける薬草酒全般の製造マニュアル
生産本数は1000本以上
全ての材料は鹿山畑ではまかないきれないので
海外から購入
ニガヨモギ
アニス
フェンネル
スターアニス
アンジェリカルート
コリアンダーシード
ヒソップ
ペパーミント
レモンバーム
クローブ
今回のabsintheの特徴の一つとして
absintheの材料を浸漬し、蒸留する過程で
更に鹿山畑のニガヨモギを
ヴェイパーインフューズ(水蒸気蒸留)
を用い、ニガヨモギの香りを強化させる
いわゆる筒に鹿山畑のニガヨモギを入れ
absintheの浸漬液を蒸留した気化液をくぐらせる方式だ
鹿山の工房で乾燥させたニガヨモギを裁断
枝についた花と葉を仕分ける
そして鹿山畑のニガヨモギをくぐらせ香りを取り込んだ本坊absintheができあがった
absintheはジンの製造工程とほぼ同一
ピュアアルコールにボタニカルを浸漬し、
蒸留する。
ただ、absintheの場合はもう一つの工程がある
それがグリーンカラーリング。
ボタニカル浸漬液を蒸留した後、
もう一度 緑色系ハーブを浸漬させる
ここに従来の伝統的であるグリーンカラーリングに施す
レモンバーム
ミント
ヒソップ
を浸漬させ
鹿山畑のフレッシュのニガヨモギ を浸漬させた
苦味のあるabsintheを仕上げた
鹿山畑の夏咲き誇る開花中のニガヨモギの収穫図
このフレッシュニガヨモギを鹿児島へ持ち込み
仕上げを施す
今回は敢えてニガヨモギの苦味を効かせた
absintheを製造
ニガヨモギの苦味を効かせたabsintheを伝統的に
ボヘミアンスタイルと呼ばれる
伝統的なabsintheはスイス.フランスであって
別地域であるチョコ共和国も一大アブサン生産地である。
生産本数の問題から鹿山畑では全てを賄いきれない。
よってヴェイパーインフューズで鹿山畑のニガヨモギの香りをくぐらせ
さらにグリーンカラーリングの浸漬で
開花させた香りの良い
フレッシュのニガヨモギを浸漬させニガヨモギの本来持つ苦味を際立たせ
より鹿山畑の味わいが乗るように仕上げたのだ
ラベルは
【Mon Cerf】モンセール (仏語)
意味は鹿の山
弊社のBarの名前がゲール語であるBenFiddich
Ben→【山】 Fiddich→【鹿】
いわゆる鹿山がプロデュースしたabsintheとして
ありがたい事に名前をつけさせて頂いた
発売は間近である
日本にabsintheの良さが広まり認知が浸透することに御協力してくださった本坊酒造の皆様に感謝致します。