こんにちは鹿山です。
今日はジンについて。
18世紀のジン.クレイズの時代から現代に至るまで大幅には衰えることなく安定的な人気を博すジン。
ウィリアム.ホガーズ
18世紀のジン.レーン(ジン横丁)
こんな時代も18世紀にあったがそこから、現代のパブの原型にもなるジンパレス。
連続式蒸留機の誕生による洗練されたジンの誕生。
それに付随してカクテルの主原料に使われ人気を博し、今日に至る。
そして現代
ここ数年、クラフトジンが一つのブームの流れとなる。
欧米諸国では小規模生産のクラフトジンがタケノコの様に誕生し、各々のアイデンティティのもと様々なジンが造られる。
これは興味深い事で小規模生産だからこそ皆が皆、差別化を図ろうとジンという枠組みの中で新しい事にチャレンジしている。
様々なボタニカルが主原料になる為、今までジンとしては使われていなかったボタニカルが使われ可能性は無限大に広がる。
日本にも日本だけにしかない香料植物があり、いつの日にかジャパニーズジンを造る蒸留所が誕生したら面白いと思う。
自分も昨今のクラフトジンブームに乗っかりジンのボタニカルとして主原料になるジュニパーベリーの木(セイヨウネズ)
買ってみた
ハイ
いつもお世話になっている新進気鋭の苗木ショップで既に実がついている雄株と雌株を購入
鹿山畑に植える
セイヨウネズ西洋杜松
学名Juniperus communisは、ヒノキ科ビャクシン属の針葉樹。
ジンの原料になるジュニパーベリー
ここでジュニパーベリーの実がなるセイヨウネズについて掘り下げてみる
セイヨウネズ(西洋杜松)は漢字の通りだと松の仲間と勘違いしがちだが、
ヒノキ科でありヒノキやサワラ、アスナロなどの木と同じ仲間である。
その分かりやすい共通性は同じような球果をつける。
ヒノキの球果
ヒノキボックリちゃん
鹿山の実家近辺はたくさんヒノキが植林されている
比べてみる
似ている
ヒノキの球果は6月~7月くらいが青々としていて香りも潰すと非常に清涼感のある香りがする
ジュニパーベリーの香りにも似た、しかしながらヒノキの清涼感もある。
因みにいわゆる檜(ヒノキ)は日本と台湾にしか存在しない。
左側にある大陸には存在しないのである
大陸にも檜という漢字を指す木があるが、それはネズの事を指す。
それくらい共通性がある
違うのは球果がヒノキは乾果でありネズの球果は漿果(しょうか)である。
ただヒノキの球果は乾果ではあるが、6月~夏にかけては球果に水分を多く含んでいるのでその時期に関しては漿果とポテンシャルは変わらないと鹿山は思う。
難しい話しにはなるが、考察するにネズとヒノキの共通性から日本固有の香料木によるヒノキの球果(ヒノキボックリ)によるジャパニーズジンができるという可能性がある。
それは欧米が真似できない唯一無二のジャパニーズボタニカルであると思う。
ヒノキの球果(ヒノキボックリ)の香り、水分量が多いのは6月から8月。
今はもう10月なので来年ヒノキの球果を使いジャパニーズボタニカルジンを作ってみることにする
乞うご期待
今宵西新宿Bar BenFiddichお待ちしております。
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